ベルギー人シェフがバリスタになるまでの物語
先日、私たちのコーヒーショップに、料理の世界からコーヒーの世界へと大胆な転身を図る若いベルギー人シェフをお迎えしました。2日間のコースを通じて、彼はSCAブリューイングとバリスタ技術の基礎スキルに集中的に取り組み、新たなクラフトを極めようとする強い決意を示してくれました。
コーヒーの新章

ベルギー出身で、これまでレストランのシェフとして働いてきた彼は、常に「味」と「お客様の体験」に情熱を注いできました。そんな彼の心をとらえたのが、コーヒーが持つ魅惑的な複雑さです。それをきっかけにキャリアを見直すようになり、この新たな情熱を追いかけるべく、日本への1か月の旅に出ることを決意しました。細部への徹底したこだわりと、発展し続けるコーヒーカルチャーで知られる国、日本へと。
SCA認定取得に当店を選ぶ理由

さまざまな選択肢を比較検討した結果、彼は包括的なSpecialty Coffee Association(SCA)認定コースに定評のある当店を選びました。私たちのプログラムでは、コーヒー抽出技術やバリスタスキルを深く掘り下げ、コーヒー業界での活躍を目指すプロフェッショナルを育成することを目的としています。
2日間のコースでは、経験豊富なトレーナーの指導のもと、エスプレッソ抽出の微妙な調整、ミルクスチーミング、そしてハンドドリップの技術を学びました。この集中的なトレーニングは、単に技術を教えるだけでなく、コーヒーが豆からカップに届くまでの旅路への理解と敬意を深めることを目的としていました。
日本で過ごした1か月:コーヒーのその先へ
彼の日本での1か月は、コーヒーだけが目的ではありませんでした。日本独自の食文化や飲料文化の繊細な違いに触れながら、現地の文化にどっぷりと浸かったのです。このホリスティックな体験によって理解が一層深まり、これまでの料理のバックグラウンドと、これから歩むコーヒーの道とのあいだに、共通点や対比を見いだすことができました。
今後に向けて
ベルギーのシェフから日本の新米バリスタへ——。新しいキャリアへ本格的に踏み出そうとしている彼にとって、SCAコースで得た知識とスキルは、これから直面するであろう多くのチャレンジに立ち向かう大きな武器となりました。情熱と卓越性の追求が人生を変える力を持っていることを示す、まさにその証と言えるでしょう。
私たちは、彼の旅路の一端を担えたことをとても嬉しく思っています。そして、常に変化し続けるコーヒーの世界で、彼の新たなスキルがこれからどこへ導いていくのかを楽しみにしています。このストーリーは、「本当に心が躍ること」に向かって舵を切るのに、遅すぎるということは決してないのだと、私たちに改めて気づかせてくれます。
これからも、コーヒーの世界で自分の道を切り拓こうとする人々を応援し、その挑戦をともに祝っていきたいと考えています。私たちのコーヒーショップから生まれる、さまざまなストーリーにもぜひご期待ください。一杯ごとに、新しい物語が紡がれています。